突如現れ、一時期オカルトファンの間で「世界の終焉を伝える音?」と騒がれたアポカリプティックサウンド。その音は突如何処からともなく聞こえてくるという不気味な音で金属が擦れるような音と言われ、世界各地約100ヶ所以上の所から観測されています。
https://clarkwritesblog.files.
Youtubeでもその音を拾った動画がいくつか投稿されていますが、どれも発生源らしいものが近くになく、金属をこすり合わせたような音や非常サイレンのような不気味に鳴り響いています。
アポカリプティックサウンド、その名の由来
アポカリプティックサウンドの名称の由来は、ヨハネ黙示録にある『黙示録的な』という『Apocalypse(アポカリプス)』という言葉です。
ヨハネの黙示録では『世界の終焉を天使がラッパを鳴らして告げる』と言われており、その音の回数が『7回』といわれています、その後、世界に天変地異が起きるという予言がされています。
http://strangesounds.org/wp-co
世界各地で不気味な音が聞かれている!
アポカリプティックサウンドが最初に聞かれたのは2011年8月でアメリカだったと言われています。同じ2011年月にはソ連のウクライナにあるキエフでも同じような音が聞かれており、その時の様子が動画でアップされています。
また、2013年にはカナダで『スカイクエイク現象』というアポカリプティックサウンドのような不気味な音が街中に響き渡ると言う現象が起こっています。
実は日本でもアポカリプティックサウンドと似たような音が聞かれています。2013年には山形県で空から謎の怪音が聞こえてきたというものや神奈川県でアポカリプティックサウンドが聞こえたという報告や動画が上がっています。
最近のものですと、2016年11月30日に名古屋港でアポカリプティックサウンドのような音が聞こえると話題になっています。
しかしこの時は空が赤く光っていたという目撃談もあり、時間帯も夜間でかなりの爆音だったため、どちらかというと地震の前ぶれでは?という意見が多かったようです。
アポカリプティックサウンドの正確な発生場所は不明ですが、多くの研究者は地下からこの音が聞こえてきているのではないかと考えているようです。
アポカリプティックサウンドの発生原因は?
世界各地で観測されているアポアカリプティックサウンドですが、発生している音の場所すらもはっきりとはわかっておらず、原因究明にはまだまだ時間がかかりそうです。
アポカリプティックサウンドの原因と考えられるものをいくつかご紹介します。
プレート説
地球は大きな岩盤で覆われています。その数14〜15枚といわれていて、このプレートの上に海や陸が存在しています。
このプレートが移動してこすれると地震が起きます。このプレートが擦れる音がアポカリプティックサウンドではないかという説があります。
しかし、実際にプレートが移動して擦れているのなら地震が発生するはずですが、アポカリプティックサウンドが起こった時には地震が発生しておらず、また地下数百キロという深層部で発生した音が地上に聞こえるのかという疑問があります。
電磁ノイズ説
カナダのサスカチュワン大学に所属する物理学の教授が唱えている説です。『放射線から発生される電磁ノイズ』という説で、オーロラが発生する場所からの電磁ノイズが聞こえているのではないかというものです。
オーロラは太陽から来ているプラズマで発生する現象なので、その磁気嵐が電磁ノイズを発生している可能性はあります。
しかし、人間が何の機器を使わずに普通に聞く事のできるレベルのノイズだとしたら、電子機器の異常や犬や猫など人間よりも聴力の優れた動物に異常が起きているはずです。
地下空洞説
動画などで録音されているアポカリプティッサウンドは分析結果からその多くがエコーのような効果が認められています。そのため、アポカリプティックサウンドは地表や宇宙からではなく、洞窟のような大きな地下空洞の中で発生して地上に響いているのではないかとう説も唱えられています。
大きなやまびこ説
山で大きな声を上げるとかえってくるやまびこ現象が起こっているのではないかという説があります。遠くにある工場や工事現場などで発生した音が「山肌や谷に反響して」聞こえているというものです。何度も反響を繰り返して音が重なって遠く離れた場所で聞こえているのではないかというものですが・・・。周囲に建物や土地のない海洋上でも聞かれていることから、この説の可能性はかなり低いと言えるでしょう。
NASAが公式見解を発表
世界各地で観測されて都市伝説と化しているアポカリプティックサウンドですが、あのNASAも公式に見解を発表しています。
NASAによるとこの音は大気中に放電現象が起きた時に発生する電磁波(空電)が原因はないかと言っています。
アポカリプティックサウンドを研究している専門家は地下から聞こえていると言うのに対し、NASAは空から聞こえているという見解です。
アポカリプティックサウンドについては2017年7月現在もさまざま方面から研究が進められています。最近の研究結果から、実際に人間に聞こえているのはごく一部の音だけで、そのほとんどが「人間が聴くことのできる可聴域以下の低周波」ということが判明しています。
研究が進めば進むほど、謎は深まってゆくばかりです。